季語 日めくりエッセイ

木ノ内博道 俳句の季語に触発された日々の想い

2021-04-16から1日間の記事一覧

田鼠化して鶉と為る(でんそかしてうづらとなる)

もぐらがうづらになるという実際にはありえないことが春の季語になっている。春になると地中のものが地上に出てきて活動するということだろうか。 モグラもウズラも見ない生活が続いている。 田に老いて鶉顔なる鼠かな 佐々木北涯

蛙の目借り時(かわずのめかりどき)

蛙が鳴くころの、すぐ眠くなる時期のこと。蛙に目を借りられるからとも、蛙が雌を求める「妻狩(めか)り」から転じたものとも言われている。 私は乗り物に乗ると眠くなる。バスで、もう少しで我が家の停留所だというあたりが一番眠い。そう、学校も眠かった…