季語 日めくりエッセイ

木ノ内博道 俳句の季語に触発された日々の想い

菜の花(なのはな)

私の住む千葉県は、房総半島の方でずいぶん早くに菜の花が咲く。12月には咲いている。とはいえ、菜の花の明るさはじゅうぶん春のものである。花を見るのもいいが、食用にしてもいい。胡麻和えが好きだ。お浸しもいい。
「一面の菜の花」を繰り返して1篇の詩とした山村暮鳥を思いだす。広範囲に菜の花の咲く光景が見えるようだ。山村暮鳥は私の田舎、どんな由来があるのか、大洗には碑もたっていた。
胃袋に菜の花詰まる牛の艶 津田清子