季語 日めくりエッセイ

木ノ内博道 俳句の季語に触発された日々の想い

古草(ふるくさ)

昨年の枯れた草のことかと思っていたが、枯れずに残っている草のことだという。「古草にほつこりたまる日差しかな」という句もあった。人の目は柔らかな緑についいってしまうが、日差しは差別しない。
古草を渡り歩きの天道虫 高澤良一