季語 日めくりエッセイ

木ノ内博道 俳句の季語に触発された日々の想い

つぶろさし

新潟県佐渡市大神楽舞楽。男根に似せた木の棒を持って舞う「つぶろさし」という主役の男が登場することから、この芸能自体を近年「つぶろさし」の名称で呼ぶ人が多くなった。この舞を見られるのが6月15日の羽茂まつり。
男面をつけ大きな男根をもったつぶろさし。女面をつけ竹の楽器ササラをすりながら、つぶろさしにせまる美女役の「ササラすり」。お金をちらつかせながら色気でせまる顔をかくした女性役「銭太鼓」。途中に神主役が天照皇大神宮の化身とされる獅子を起こして舞うのが特徴という。
どうしてこの祭りが季語になったのだろう。
つぶろさし花見婆さまのけぞつて 岸田稚魚