季語 日めくりエッセイ

木ノ内博道 俳句の季語に触発された日々の想い

桜紅葉(さくらもみじ)

咲いたころには大騒ぎをするが、桜の紅葉を知らない人も多い。いや知ってはいても桜紅葉として味わう人が少ない、というべきだろうか。バスを降りて我が家に向かう途中に桜並木がある。途中に行き付けの床屋さんがある。

他の木が紅葉しないうちに、一足先に葉が染まる。そういえば、春に葉を落とした竹が、先日の雨で玄関に集まっている。

好きな道桜紅葉の頃なれば 稲畑汀子