季語 日めくりエッセイ

木ノ内博道 俳句の季語に触発された日々の想い

紅葉狩り(もみじがり)

紅葉については何度かここで取り上げてきた。しかし、どうして紅葉を「狩る」というのだろう。もともとは動物に対していわれていた。それがブドウ狩りなど植物に対しても使われるようになった。さらには景色を愛でることにも使われるようになった、らしい。しかも、それは平安時代。貴族が言い出した、とのこと。こう書いてみると、ほんとうに思えてくる。

一般化したのは江戸時代の中期になってからという。

酒飲んでしづかな人や紅葉狩 山口青邨