季語 日めくりエッセイ

木ノ内博道 俳句の季語に触発された日々の想い

鳥総松(とぶさまつ)

門松を取り上げた際、私の田舎の方では門松に使った松の枝を門松の穴に入れておくと紹介したが、それが季語になっていて、鳥総松というのだそうだ。1月7日に門松を撤去するが松の枝をその後に残しておく。1月15日でそれも片づけてしまうが、私の記憶ではもっとそのままにしておいたように思う。で、その枝から根が出てきたように記憶している。なにか年神さまに関係する風習のようだ。

しかし、根の生えた松の枝をどうしたのか。大きな樹になったという記憶はない。

鳥総松女子理髪師に顔ゆだね 石川桂郎