季語 日めくりエッセイ

木ノ内博道 俳句の季語に触発された日々の想い

2021-05-01から1ヶ月間の記事一覧

麦の秋風(むぎのあきかぜ)

正月頃に麦踏をしていたのが、もうすっかり色づいて、刈り入れの季節である。 子ども時代、麦畑は背が高いから隠れやすい。かくれんぼで畝に隠れようとしたら、鶏が何かに食べられた後で、羽が散らかっていたのを思い出す。母が麦を刈っていたら、畝に平行に…

蜘蛛の囲(くものい)

立夏も過ぎて俳句の世界でも夏の季語を使う季節になった。初夏の季語に、蜘蛛の囲がある。蜘蛛の巣に、朝、水滴がつく。 虹色に蜘蛛の囲懸かる雨上がり 上原花宵