季語 日めくりエッセイ

木ノ内博道 俳句の季語に触発された日々の想い

2020-08-18から1日間の記事一覧

桐一葉(きりひとは)

他の樹木に比べて、青桐は一足早く落葉する。早く散ることでまだ夏の気配なのに秋の訪れを感じる、そんな思いを伝える言葉である。物事の予感、でもある。とくに、物事の衰退していく予感を味わう。日本人の好きそうな思いなのだろう。俗に、一葉落ちて天下…