季語 日めくりエッセイ

木ノ内博道 俳句の季語に触発された日々の想い

柚子湯(ゆずゆ)

今日は冬至。1年を通じて夜がもっとも長い。夜が長くなると気分も落ち込むらしい。うつの人も増えるとか。それもあってこの時期にお祭りが多い。気分転換して新しい太陽の季節を迎えようというわけ。クリスマスもそういうイベントの一つといえる。
かぼちゃやおかゆを食べる習慣がある。健康を気遣ってのことだ。同様に、柚子湯に入る習慣もある。女性の句に、柚子湯に入って自分の乳房を眺める句が多い。年の瀬に、生き越し方を振り返る季節でもあるのだろう。
柚子湯して柚子と遊べる独りかな 及川貞