季語 日めくりエッセイ

木ノ内博道 俳句の季語に触発された日々の想い

深雪(みゆき)

千葉に住むせいか雪が少ない。近年はさらにそう思う。
昨日の新聞だったか、雪に関してこんなコラムが載っていた。塵の嫌いなきれい好きの領主が明日この村に来るというので人々は気が重かった。ところが夜になって雪が降った。村人たちは大喜び。白一色で見事な景色。塵ひとつみえない。それからこの村では雪の降るのがおめでたいことになったという。そして大雪の年は豊作になる。
愛のごとし深雪の底の水音は 小林康治