季語 日めくりエッセイ

木ノ内博道 俳句の季語に触発された日々の想い

冬萌(ふゆもえ)

植物は寒いさなかにも準備を怠らない。芽吹きの準備はもちろんだが、花芽をつけている木もある。寒いさなかに枝を切っておこうと庭に下り立つが、実のなる木には容易にハサミが入れられないでいる。
萌えるとは木々の芽が出ることだろうが、若者言葉では意味が広すぎてついていけない。好感を持つ、くらいの意味だろうか。下の句、冬萌えにどんな想いを感じているのやら。
げんまんの思はぬ力冬芽立つ 大見川久代