2020-03-16 山桜(やまざくら) 桜の語源は「さ」が穀物。「くら」は場所。山の穀物の神さまが降りてきて、麓に花を咲かせる。と、もうすぐ農事が始まる。私の姉の名前は早苗。穀物の「さ」の苗だ。早乙女なども穀物に関係している。子どもの頃、山桜が咲きだすと友人と山に行ったものだ。肩に乗せられないほどの桜を背負って、野に降りてくると、誰もが少し分けてくれとせがむ。それが得意で行くようなものである。崖っぷちの木に登って枝を折るのはけっこう危険だったのだが。山桜根にも一りん咲出でゝ 渡邊白泉