季語 日めくりエッセイ

木ノ内博道 俳句の季語に触発された日々の想い

復活祭(ふっかつさい)

エスの復活を祝う日のことで、イースターともいわれる。春分を過ぎて最初の満月の、次の日曜日。今年は4月12日。
ヨーロッパではクリスマスと同じくらい盛大に祝う。日本でも商売に熱心な人たちがいろいろと仕掛けるが、あまり盛り上がらない。関東で暮らす私には、恵方巻も仕掛けた末のイベントという感じがしてならないが、イースターも、2匹目のどじょうを考えているのではないか。
面白いと思うのはイースターエッグ。卵に色を塗って食卓に出す。今では卵型のチョコレートだったりしているようだが。
冬至から数日後、気持ちが塞ぐころにクリスマスがあって、新年がやってくる。そして、再生の信じられるこの季節に復活祭がある。これも偶然ではないように思う。
復活祭赤き卵は子規も喰ひき 草間時彦