季語 日めくりエッセイ

木ノ内博道 俳句の季語に触発された日々の想い

熊手(くまで)

子どもの頃、竹製の熊手で落ち葉を集めたものだ。集めた落葉で芋を焼いたり。近頃は金属製やプラスチックの熊手があったりする。情緒という意味では、竹製がいい。

熊手、いまや商売繁盛の象徴のように使われる。酉の市には豪華な熊手が並ぶ。

熊手売る冥途に似たる小路哉 渡邊白泉