季語 日めくりエッセイ

木ノ内博道 俳句の季語に触発された日々の想い

霜柱(しもばしら)

まだ霜柱ができるほどの寒さではないが、季語を思ううちに、想像の霜柱に出会う。そういう季語に喚起される風景というものもいい。

子どもの頃の通学。霜柱を踏み踏み、友達の家を回って学校へと急ぐ。水たまりにはった薄氷を踏むのも楽しかった。凍った田んぼに降りてみて、泥だらけになった冷たい靴で通学したこともあった。

飛び石の埋もれるほどの霜柱 あさみ岬