季語 日めくりエッセイ

木ノ内博道 俳句の季語に触発された日々の想い

2019-12-20から1日間の記事一覧

練炭(れんたん)

最近は見なくなった。一酸化中毒になりやすいからだろう。練炭というと自殺が思い出されるくらいだ。石炭やコークスの粉などを固めて作る。丸い穴が開いている。バツグンに火持ちがいい。そういうこともあって、正月が近くなると豆を煮たり、時間のかかる調…

竈猫(かまどねこ)

寒がりの猫にとって、昔は唯一かまどが暖をとる場所だったのだろう。使ったかまどの火が消える頃は人間が眠るころ。そして、朝、また火を使うころにかまどから出てくる。フーテンの寅さんの口上にある「けっこう毛だらけ灰だらけ」はかまど猫のことだが、も…