季語 日めくりエッセイ

木ノ内博道 俳句の季語に触発された日々の想い

飛馬始/姫糊始/火水始/密事始/姫始(ひめはじめ)

季語に「姫はじめ」がある。でも、現代的に使われる姫始めとは少し違う意味のようだ。平安時代、元旦には強飯(こわいい)を食べる。姫飯(ひめいい)始は普通のご飯を食べ始めること。2日から食べ始める。
火水始は初めて火や水をつかうこと。初めて乗馬をするのが飛馬始。姫糊(ひめのり)始は初めて洗濯を行うこと。洗濯で使う糊(ご飯を柔らかくして糊として使った)が転じて乗りになったとか。で、姫糊始めが姫乗り始め、姫始め、に。
姫始めで、これといったいい句は見つからなかった。