季語 日めくりエッセイ

木ノ内博道 俳句の季語に触発された日々の想い

福笑(ふくわらい)

目鼻、口などを、目隠しして顔の輪郭のうえに置いていく。それでできた顔を見て笑い興じる。顔の造作を笑いものにするのは、今どきは許されないのではないか、と思うが、ともあれ笑いはめでたいことでもある。さぞや面白い句が多いのではないかと思ったが、案に相違してあまりない。
福笑と同じ顔して笑ひけり 大崎ナツミ