季語 日めくりエッセイ

木ノ内博道 俳句の季語に触発された日々の想い

花柊(はなひいらぎ)

棘で武装した葉っぱだが、花は白く小さく可憐である。香りについての句が多いが、慌ただしい生活をしているせいか、私は香りのよいのには気が付かなかった。
まもなく節分。柊の枝とイワシの頭を戸袋などに刺す。イワシの漢字は鰯。弱い魚で、よわしがイワシの語源にもなっているらしい。節分の魔除けとしての風習で、尖ったものと臭いが魔除けの理由。
花柊野良着に小さき身八つ口 川島千枝