季語 日めくりエッセイ

木ノ内博道 俳句の季語に触発された日々の想い

春の宵(はるのよい)

最近の天気予報では「宵のうち」という言葉を聞かなくなった。調べてみたら2007年まで予報用語として使われていた。どうして使われなくなったか。どうも宵の意味が深夜にまで及ぶようになったかららしい。
本来は日没から1時間ほど。もちろん季節によって異なる。春宵一刻値千金、という言葉がある。意味は分かるが読み方が分からなかった。「しゅんしょう」と読むらしい。今の天気予報では「夜のはじめ頃」というらしい。
しっとりと閉まる茶筒や春の宵 田代青山