季語 日めくりエッセイ

木ノ内博道 俳句の季語に触発された日々の想い

山椒の芽(さんしょのめ)

山椒の実がこぼれて、そこここに山椒が芽を出す。そして、幹の太った山椒も芽吹く。
お隣から頂き物をして、思いついたように山椒の芽を摘んで、お隣に持っていく。これでありがたがられるならお安いもの。
山椒の芽は掌にのせて、パンと叩く。そうすると香りが漂い、いっそう季節を味わうことができる。
散鮨の木の芽山椒を叩きけり 山田六甲