季語 日めくりエッセイ

木ノ内博道 俳句の季語に触発された日々の想い

種芋(たねいも)

芽の部分を切らないようにジャガイモを二つに切って、灰をつけて畝に置いていく。芋の側に立ってつくった句というのもいい(下の句)。
ジャガイモはジャガタラ芋。芋の来た由来を名にしているわけだが、馬鈴薯ともいう。たしかに、馬についた鈴のような形をしている。畑の畝のなかで、子芋がどんどん膨らんで、にぎやかに鈴を鳴らしてほしいもの。
種芋の畝に並びて土を待つ 横川泰子