季語 日めくりエッセイ

木ノ内博道 俳句の季語に触発された日々の想い

明日葉(あしたば)

近くの農家から一時期畑を借りていた時があった。畑の周囲に柿の木があり、茗荷もあった。この時には明日葉もあって自由にどうぞ、ということだった。
明日葉は今日摘んでも明日にはまた葉が伸びているところからつけられている。だから、惜しげもなく摘んで、てんぷらにしたり、炒めたりした。
内緒でカブごと掘ってきて庭に植えたが、残念ながら消えてしまった。
明日葉を夕餉の菜と摘みにけり 府川昭子