季語 日めくりエッセイ

木ノ内博道 俳句の季語に触発された日々の想い

夏蜜柑(なつみかん)

夏蜜柑はいつが食べ頃なのだろう。夏蜜柑というくらいだから夏の食べ物なのだろうか。しかし、冬の前にはもう実をつけているのだから、それでは長すぎる気もする。この季節、スーパーには並んでいるが、スーパーでは季節はあてにならない。
ミカンとは異なり、ひどく酸っぱい。この酸っぱさが夏の暑さに似合うという意味で名前がついているのだろうか。春の季語に珍しく「夏」がついている。
夏蜜柑一皮一皮渓流へ 右城暮石