季語 日めくりエッセイ

木ノ内博道 俳句の季語に触発された日々の想い

菖蒲湯(しょうぶゆ)

5月5日の端午の節句には菖蒲湯をたてたものだ。風呂ばかりではなく、菖蒲を竹竿で屋根にも飾った。籠目と一緒だったように思う。
菖蒲、なにかいわくがありそうだがよく分からない。中国では健康を祝って菖蒲酒を飲んだが、それが日本では菖蒲湯になったとか。お湯を張る時から、元と先を束ねて入れておくと香り立つ。保湿効果と血行促進になるという。コロナで家に閉じ込められているこの頃、気分転換に菖蒲湯もいいかも知れない。
子どもの頃、菖蒲を入れたお風呂はなにか非日常で、はしゃいだ記憶がある。菖蒲がお尻などにまとわりつくのも変な感じだった。
あれっ、菖蒲と書いてしょうぶともあやめとも読む。植物としては別物だと思うけど。
胸乳にも触る菖蒲湯の葉刀は 品川鈴子