季語 日めくりエッセイ

木ノ内博道 俳句の季語に触発された日々の想い

蛇苺(へびいちご)

毒があるといわれて嫌われていたが、毒はないらしい。名前の由来は、食用にならずヘビが食べるイチゴ 、ヘビがいそうな所に生育する 、イチゴを食べに来る小動物をヘビが狙うから、と諸説ある。
緑の草陰に赤い点となって幾つか。ひそかに見つめている女の目と句にした人がいた。なにか責められるしうちをした男性なのだろう。
畦道に日の残りたる蛇苺 西島美代子