2020-05-03 鯉幟(こいのぼり) 滝を登るイメージから鯉登かと思っていたが、幟の一つ。多くは武家の習わしだったようで、必ずしも鯉だけではなく定紋や鐘馗(しょうき)の絵を染め抜いた幟を兜、長刀(なぎなた)、吹流しとともに家の前に立てた。それを小さくして座敷幟になったりした。町人もその習わしを取り入れ、滝をも登る鯉を出世の象徴として鯉幟を立てた。ということなら、鯉登もあながち間違いではないのだろう。風吹けば来るや隣の鯉幟 高浜虚子