季語 日めくりエッセイ

木ノ内博道 俳句の季語に触発された日々の想い

牛馬冷やす(ぎゅうばひやす)

田んぼで泥だらけになった牛や馬を水辺に連れて行って水をかける。子どもの頃に見かけた風景である。
田畑で使うときはずいぶん汚い言葉で言うことをきかせるが、洗っている時の農夫は優しそうである。牛馬も気持ちがいいのかおとなしくしている。川の冷たい水が気持ちいいのだろう。だからこの季節の夕方の風景は一幅の絵のようである。
牛冷す如耕耘機川に入れ 伊予田六洋