季語 日めくりエッセイ

木ノ内博道 俳句の季語に触発された日々の想い

目高(めだか)

子どもの頃、のどかな小川を覗くとメダカが必ずいた。ところが最近は見かけない。平成11年に絶滅危惧種に指定されている。かわりに、カダヤシが増えている。外来種で、ボウフラを食べることから沖縄の方で飼われていたようだが、それが全国の小川に広まった。メダカに似ていて、魚影だけでは分かりづらい。このカダヤシ、小さい体形にも関わらず獰猛で、メダカが駆逐されてしまった。
いまメダカというと、観賞用として人気がある。品種改良されて、体の色が変わっていたりヒレに特徴があったりする。愛好家も多いようだ。
下の句、どうどうと嘘をつくのがいい。
昼の地震鉢の目高が目を見張り 西山美枝子