2020-07-19 外寝(そとね) 今のようにエアコンの普及していない時代の夏は寝苦しかった。蚊帳を吊ったり、縁側で寝たり。夜眠れないので、昼間木陰の縁台でうつらうつらするのも外寝といった。 15年ほど前、オーストラリアでアボリジニと生活したことがあった。夜はテントで寝ていたのだが、若者が家に来ないかというのでついていった。庭でお父さんらしき人が酔っ払って寝ていた。そのお父さんに叱られて家には入れてもらえなかった。そんなことを思いだした。 外寝してゐしかや知らず手にはパン 今井千鶴子