季語 日めくりエッセイ

木ノ内博道 俳句の季語に触発された日々の想い

暑気払い(しょきばらい)

暑気を払うというよりも、なにかにかこつけて友を誘う。焼き鳥の煙にいぶされながら、それでも暑いなかで人心地がつく。あるいは、自宅で何か暑気を払うものはないかと家探しをして、忘れていた梅酒を見つけたりする。

一番多いのはやはりかこつけての呑み会だろう。8割がたは人恋しいだけ。あるいは酒が飲みたいだけ、というところか。

大粒の梅干ひとつ暑気払ひ 福田甲子雄