季語 日めくりエッセイ

木ノ内博道 俳句の季語に触発された日々の想い

出水(でみず)

梅雨の終わるころには天候に関する季語が多い。雷や虹、そしてこの季語のように災害。

台風による出水もあって、この方は秋出水といって区別する。梅雨の頃の出水が句にも読まれるほどだから、昔から出水は多かったのだろう。しかし、温暖化など気象の影響か、毎年の出水、どうにかならないものだろうか。

牛流れ来るかと最上川出水 鷹羽狩行

球磨昏れて見えねど出水瀬音かな 上村占魚