季語 日めくりエッセイ

木ノ内博道 俳句の季語に触発された日々の想い

秋思(しゅうし)

8月も下旬を迎えているが、旧暦ではまだ7月。季語の世界での季節感は難しい。

秋思という季語がある。秋にもの思う、ということだが、一抹の寂しさがある。命が躍動した夏が過ぎて、日々をどのように過ごしたらいいのか、思いを巡らす。

春愁秋思という言葉もある。よい気候の季節には思いがうちに行くらしい。

頬杖に深き秋思の観世音 高橋淡路女