季語 日めくりエッセイ

木ノ内博道 俳句の季語に触発された日々の想い

鰭酒(ひれざけ)

あぶった河豚の鰭に熱燗を注いだもの。蓋をして、その後火をつけてアルコールを飛ばした。焦げた鰭のせいか、酒が甘くなり、また熱燗のせいもあって身体が温まる。

鰭の代わりに刺身をひと切れ入れるのを身酒というらしいが味わったことがない。身酒も冬の季語である。

鰭酒や故人の口もと真似もして 小川昭江