季語 日めくりエッセイ

木ノ内博道 俳句の季語に触発された日々の想い

障子(しょうじ)

障子は冬の季語。もともとは光を取り入れ寒さをしのぐものだったので冬の季語になっているらしい。

庭に籠を伏せ、それを棒で支え、棒を糸で結わえて、その糸を障子越しに部屋のなかで握る。籠のなかには餌になるものを撒いておく。庭を見ながら小鳥が籠に入ると糸を引く。家のなかで暖を取りながらそんな遊びをしていた。

おそるおそる開きて雪見障子かな 白戸京香