季語 日めくりエッセイ

木ノ内博道 俳句の季語に触発された日々の想い

朽葉(くちば)

朽ちた枯れ葉のことだが、水底にあったり、枯れ葉の重なりの下の方だったり、あるところによってさまざまだ。山田の清水の湧いていそうなところでは、枯れ葉がなかなか朽ちないで、インクのように黒かったりする。

池の朽葉のあるところで小魚を釣った思い出もある。

蟇朽葉の中に動きし眼 山田弘子