季語 日めくりエッセイ

木ノ内博道 俳句の季語に触発された日々の想い

納豆汁(なっとうじる)

納豆も冬の季語である。私のふるさとでは冬になると納豆を作る。堆肥の上が熱くなっていて、筵でくるんだ豆を納豆にするのにちょうどいい。

大量に作るから余る。それらは切り干し大根とまぜて、天日にさらす。糸の引かない納豆もいいものだった。

さて納豆汁。俳句の世界では江戸時代からよまれているから、昔から食べていたのだろう。汁やなべ物は体が温まるので嬉しい。

飽食の子等の好みの納豆汁 高田洋子