季語 日めくりエッセイ

木ノ内博道 俳句の季語に触発された日々の想い

小豆粥(あずきがゆ)

正月気分も過ぎるとかゆを食べる。7日は七草粥を食べる。15日に食べるのが小豆粥。これらに餅を入れて作るのが粥柱。小豆粥を食べるとその年の邪気を祓い疫病を祓うと言われている。

3が日にごちそうを食べて、胃が弱っているだろうから、という配慮だろうか。

15日は望の日でもあって、望粥ともいわれる。入れる小豆だが、その赤さのせいで、呪術的な意味がある。赤飯などとともに稲作文化の影響とも言われている。

何はさて妻に供ふる小豆粥 佐藤岳灯