2020-02-18 梅見(うめみ) 派手さでは桜にかなわないだろうが、春を待つ予兆としての梅はまた別の良さがある。春の予兆で心浮き立つのに、階級や年齢は関係がない。が、年寄りほど春の訪れはありがたいのではないか。 訪れ、もともとは音づれだったようだ。平安の昔、衣の擦れる音で人が近づいてくるのが分かる。季節に衣の擦れる音はないが、人の出会いのようにどこか心躍るものがある。梅見婆はしよれる裾の派手模様 星野立子