季語 日めくりエッセイ

木ノ内博道 俳句の季語に触発された日々の想い

蒲公英(たんぽぽ)

年中咲いているたんぽぽはセイヨウタンポポ。自家受粉だから受粉に昆虫が介在しない。カントウタンポポは春先に咲く。いまやカントウタンポポを見つけるのが困難なほどセイヨオタンポポが増えている。なにしろ受粉を昆虫に頼まないのだから増殖は比べ物にならない。この二つの見分け方は額がめくれているかいないか。だが近年は雑種のものを多く見る。
私の住んでいる千葉県市川では白く咲くシロバナタンポポを見かけることがある。数か所、この時期に群生する場所がある。我が家の庭にも何株かあり、春先に「おやこんなところにも」と思うところで咲いている。
たんぽぽを小川に流し追ふ子かな 菅龍一