季語 日めくりエッセイ

木ノ内博道 俳句の季語に触発された日々の想い

日向水(ひなたみず)

強い日差しで水が温むこと、だろうが、思いだすのは田の水。水藻が生えてくる季節である。
また、生活のなかの日向水は、行水用にとっておいた水だろう。と言っても、行水の習慣はなくなった。庭に置いたビニールのプールの水か。
植木鉢に水を差そうとしたとき、夕方にあげなよ、と通りすがりの人に言われた。冷たい水は植物にもよくない、というのである。
日向水日の味甘く仕上りぬ 上田五千石