季語 日めくりエッセイ

木ノ内博道 俳句の季語に触発された日々の想い

結葉(むすびば)

樹木の茂りが盛んになる季節。若葉1枚では黄緑だが、2枚以上重なると緑が濃くなる。緑の濃淡がさまざまに演出される。風に揺れたりしながら、若葉が結ばれたように見える、ということらしい。条件として、ある程度ひざしの強さが必要だろう。空の明るさとの対比が結葉から感じられる。
江戸時代からの言葉で、空に映る濃淡の緑を楽しんだもの。
結葉の揺るる洩れ日を踏み行かむ 成田美代