季語 日めくりエッセイ

木ノ内博道 俳句の季語に触発された日々の想い

梅の実(うめのみ)

梅が熟す季節である。青梅は薄く黄色がかって赤みが出てくる。何とも言えない色で、かおりもいい。田舎の畑のすみに数本の梅の木があって、学校の帰りなど落ちている実を拾って食べたくなる。親からは、落ちた実を食べると赤痢になるといわれて、食べたことはなかった。
スーパーに行くと、梅の実と焼酎などがセットになって売られている。思わずチャレンジしてみたくなる人もいるのだろう。
それにしても梅酒が流行っている。品のない飲み方だが、薄めた梅酒をジョッキでがぶ飲みする。
梅の実の熟れて落つるをただひろふ 山口青邨