季語 日めくりエッセイ

木ノ内博道 俳句の季語に触発された日々の想い

無花果(いちじく)

盛りである。子どもの頃に取って食べていたせいか、スーパーで売っているのを見ても手が出ない。食べたいのだが値がはっている。ただ、傷みやすいので、割引になったころ求める。

それにしても、花のない果物というのは不思議だ。ウキペディアから引用すると、無花果の木は、「新枝が伸びだすと葉腋に花を入れた袋である花嚢がつく。下のものから順に育ち、花嚢は果嚢となって肥大化する。花嚢は倒卵状球形で、厚い肉質の壁に囲まれ、初夏に、花嚢の内面に無数の花(小果)をつける。このような花のつき方を隠頭花序(いんとうかじょ)という」とある。基本的な知識がないと分かりづらい。

枝を折ったり葉をむしると白い汁が出る。

庭に植えたことがあるが、子どもに「臭い」と言われ、いつの間にか枯らしてしまった。

いちじくの枯葉が乗つて僧の下駄 井上雪