季語 日めくりエッセイ

木ノ内博道 俳句の季語に触発された日々の想い

燻炭(いぶりすみ)

焼きの不完全な炭のこと。座敷で火鉢などに使うと涙が出る。安い炭にありがちだが、そんなことから思うのは、ご飯を炊いた熾きを消し壷に入れたり、2次、3次利用するから燻り炭はありがちだった。

いぶり炭三和土に出して憎みけり 山口波津女