季語 日めくりエッセイ

木ノ内博道 俳句の季語に触発された日々の想い

雑炊(ぞうすい)

子どもの頃は確かおじやと言った。調べてみたら江戸言葉だという。じやじや煮えるところからおじやと言ったとのこと。雑炊は京阪の言葉らしい。貧しい人の食べ物と思っていたが貴族の社会にもあって、水雑炊は二日酔いの時など粋な食べ物だったという。

雑炊にもさまざまあって、芋雑炊などは貧しい人たちの食べ物。一方ダシのよくきいた雑炊もある。さて私が子どもの頃食べたのは芋以外になんでも入れる余り物雑炊である。

なべ物のあとに雑炊にすると合理的である。冬は体も温まる。連日くらいに食べている。

誰かしる今朝雑炊の蕪の味 惟然