季語 日めくりエッセイ

木ノ内博道 俳句の季語に触発された日々の想い

書初(かきぞめ)

笑初とか泣初、箒初、掃初、読初、織初、縫初など、正月になって初めて行うことが季語になっている。初笑のように言い方が変わる場合もある。改まって行うことに意味があったようだ。

掃除などは元旦にはしないことになっていたので2日に行われる。書初めは元旦にやっていたようだが、現在は2日に行う。

私が子どもの頃は書初めの宿題が出て、学校が始まると教室に貼り出したものである。公民館で書初め大会などをやった記憶も朧げにある。

書初の墨流るるを早や吊りぬ 田村一翠