季語 日めくりエッセイ

木ノ内博道 俳句の季語に触発された日々の想い

母の日(ははのひ)

子どもの日が過ぎると母の日がやってくる。マザリングサンディ。5月の第2週目の日曜日だが、他の日曜日にしている国もある。
アイルランドやイギリスでは復活祭の3週間前の日曜日に行われ、奉公にでていた子どもたちが母親と面会する日。アメリカでは南北戦争終結した後、母親が夫や子どもを戦地に送り出すのをやめようとの活動が発端。母の仕事の日として、負傷兵の衛生状態の改善に働いた。
そして、その後この活動をしていた女性が亡くなると、娘が白いカーネーションを贈るようになった。友人たちが感動してこの習慣が社会に広がったという。
日本では青山学院の女性宣教師の熱心な働きかけで、母の日が決まった。
どう考えたらいいのか、子どもの日の5月5日、国民の祝日に関する法律第2条によると「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝すること」がうたわれている。関連があるのかどうか。
街の花屋さんでは色とりどりのカーネーションが並んでいる。
母の日や鏡のぞけば母の顔 瀬川秋子