季語 日めくりエッセイ

木ノ内博道 俳句の季語に触発された日々の想い

爽やか(さわやか)

爽やかな人、などと言う場合は季語ではないが、季節的な爽やかさは秋の季語である。冷ややかも秋の季語。

宮沢賢治の詩に「颯爽」という言葉があって、昔読めなかったものだ。「生徒諸君に寄せる」という詩の冒頭、「諸君はこの颯爽たる諸君の未来圏から吹いて来る透明な清潔な風を感じないのか」とある。好きな詩だ。

それはさておき、暑かった夏の思い出を体が覚えていて、まだ体の芯に火照ったものがある。それだけにこの季節、冷気が気持ちいい。

爽やかや機嫌よき子の独り言 稲畑汀子